【詳細】
泡坂妻夫set 泡亭の一夜/しあわせの書/湖底のまつり
泡亭の一夜 平成14年8月1日初版 新潮社
しあわせの書 平成26年3月5日27刷帯付き 新潮社
湖底のまつり 2017年2月10日8版帯付き 東京創元社
泡亭の一夜
笑いのツボに効く。浮世を忘れて、寄席「泡亭」でちょっと一服。絶妙のオチが冴える新作落語、小粋な人情噺に、怪談噺、奇術の指南もございます。
しあわせの書
二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体〝惟霊(いれい)講会〟。超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。41字詰15行組みの何の変哲もない文庫サイズのその本には、実はある者の怪しげな企みが隠されていたのだ――。
マジシャンでもある著者が、この文庫本で試みた驚くべき企てを、どうか未読の方には明かさないでください。
湖底のまつり
傷ついた心を癒す旅に出た香島紀子は、山間の村で急に増水した川に流されてしまう。ロープを投げ、救いあげてくれた埴田晃二とその夜結ばれるが、翌朝晃二の姿は消えていた。村祭で賑わう神社に赴いた紀子は、晃二がひと月前に殺されたと教えられ愕然とする。では、私を愛してくれたあの人は誰なの……。読者に強烈な眩暈感を与えずにはおかない、泡坂妻夫の華麗な騙し絵の世界。解説=綾辻行人
泡坂妻夫(1933-2009)
東京・神田生れ。家業の紋章上絵師の仕事をするかたわら推理小説を書き、1976年「DL2号機事件」で第一回幻影城新人賞に入賞しデビューした。1978年『乱れからくり』で日本推理作家協会賞を、1988年『折鶴』で泉鏡花文学賞を、1990(平成2)年『蔭桔梗』で直木賞を受賞。マジシャンとしても著名。
【状態】
経年劣化により多少の傷み焼けは御座いますが、概ね良好です。