御存知!鬼才Rupert Hineプロデュース作 Rushの大傑作「Roll the Bones」 Audio Fidelity 24KT GOLD CD リマスター仕様限定盤 未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。自身もミュージシャンである鬼才Rupert Hine(SAGAやFixx等手掛ける)プロデュースの二作目となります。
長年プロデュースを依頼したTerry Brownから離れた以降は、バンド自身のアイデアや音楽的興味を実現する手助けとしてプロデューサーを選択・起用する傾向が強かったRush。
前作ではその指向を変え「プロデューサーの意見を積極的に取り入れる」という事で色々と音楽性に介入することでも知られる鬼才Rupert Hineを起用した訳でございますが、
音楽的にも評価・セールス的にも大好評という事で再び起用となった模様(そもそもRushは手の内を知るために二作は同じプロデューサーを起用するという傾向がございますが........)でございます。
Peter Henderson(Supertrumpを手掛ける)~Peter Collins(実はHM/HR、NWOBHM出身のプロデューサー。故Gary Mooreの紹介)時代の作品が当時の八十年代のロックシーンの傾向もあり、
非常にディジタルで凝った内容でライヴでの再現に苦労し、音楽性の有り方にも疲弊していた感がございます。
そこで主観的に音を削り、音楽や音造りに凝りながらもシンプルな音楽性を指向するRupert Hineを起用となった感がございます。
そういった理由もあってか?前作はギタートリオの原点を意識しつつシンセの装飾は控えた作風で非常に高品質であるものの、案外アナログ的(ここがRupert Hineのミソ)な感と落ち着きのある作風でリハビリ的ではございました。
お互いに手の内を探るという事もあったのでしょうが、前作のリハビリを終え、ここでは非常に意欲的で躍動感ある作風となっております。
但し、「ここでNeil Peartがタムを色々入れてくるだろう」「ここで演奏の展開があるだろう」云々というファンならではの読みを悉く裏切る作風は前作と同様。
「プロデューサーの意見を積極的に取り入れる」そしてそこがRupert Hineの役割ではなかったか?と存じます。
Rushらしいロック的な躍動感が戻ってきた事もあり、前作以上に大ヒット。代表作の一つとしてカウントされる大傑作でございます。
されど、やる事はやったという事なのでしょうか?Rupert Hineの起用はここまで。ここでの実績を得て次作では再びPeter Collinsの起用となり、HM/HR畑出身者プロデューサーと共にモダン・へヴィネスに挑戦する事となります............
このRupert Hineは元々ミュージシャンではございますが、その1st「Pick Up To The Bone」を手掛けたのが、御存知!Roger Glover(Deep Purple)でございます。
その後のRupert Hineが手掛ける作品を感じさせる楽曲が興味深くもある隠れ名盤でございますが、Steely Danを手掛けたGary Katz(正直Walter Becker&Donald Fagenとの共同プロデュースと思われますが.......)同様、
無駄な音を省いていく傾向は同じで、アナログ/ディジタル中心の音造りの違いはあれど、空間や隙間のある温かみのある音造りはRoger Gloverを参考にしていたのではないか?と存じます。
リマスターのエンジニアはかのKevin Grey。ジャンルを超えてグラミー受賞作をも含め、数多くの歴史的名盤のマスタリングを手掛けた名エンジニアでございます。
通常のリマスター・カタログとは異なる興味深いアナログ感が強いリマスターでございます。
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。