【詳細】
新井素子set ラビリンス/ひとめあなたに…/今はもういないあたしへ…/くますけと一緒に
ラビリンス 1993年6月25日3刷 徳間書店
ひとめあなたに… 1987年4月10日16版 角川書店
今はもういないあたしへ…1993年2月28日6刷 早川書房
くますけと一緒に 1994年6月15日3刷 新潮社
ラビリンス
村で6年に一度の大祭の夜―。神へのいけにえとして選ばれた娘たち。軍神ラーラの申し子で勇敢なサーラと英知の神デュロプスの申し子で賢いトゥード。神はいけにえを生きたまま喰うという。しかし神を殺すか、うまく逃げることができれば…。二人の美少女、サーラとトゥードは、神と闘うべく、神の館迷宮へ…。
今はもういないあたしへ…
交通事故で瀕死の重傷を負った少女は、半年の昏睡から目覚めた。身体に傷は残っていないにもかかわらず、事故の後遺症か、彼女は外界に対する現実感を喪失したまま悪夢に悩まされつづける。そして次第に明らかになっていく恐るべき事実……表題作「今はもういないあたしへ…」。汚れきった海を裸で漂っていたひとりの少女。その少女をめぐり、彼女を見つけた三人の男女がまきこまれていく悲しい運命…23世紀の海上都市を舞台に生物の進化する意志、時を超えた想いを描いて1982年の星雲賞日本短篇部門を受賞した「ネプチューン」の二篇を収録。
くますけと一緒に
ぬいぐるみの「くますけ」を片時も離すことができない成美は、事故で両親を亡くし、ママの親友の裕子さんに引き取られる。裕子さんは成美にとても優しいけれど、くますけ以外は信じることができない成美は……。サイコホラーの傑作。
新井素子
1960年東京生まれ。立教大学文学部卒。77年、高校2年生のとき第1回奇想天外SF新人賞に「あたしの中の…」が佳作入選しデビュー。大学在学中に発表した「グリーン・レクイエム」「ネプチューン」は第12回、第13回星雲賞を受賞。99年には『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞を受賞
【状態】
経年劣化により傷み汚れ御座いますが、概ね良好で通読には問題ございません。