宋代五大名窯のひとつである河北省保定市曲陽県に位置する中国の著名な白磁窯である定窯（ようてい）。宮廷用器は宋代から金代に
かけて多く生産され、「牙白」と呼ばれる象牙のような白色（アイボリーホワイト）を特色とする優雅な定窯白磁は皇帝はじめ士大夫
などにも広く愛好されました。2009年から2010年にかけて、河北省文物研究所が北京大学考古文博学院の共同で発掘調査をしました。
本展は窯址からの出土品の発掘による研究成果を紹介し、定窯白磁の発展の歴史とその美の秘密に迫ります。白磁仏像、白磁刻花童子
唐草文方形双耳盒など日本ではじめて紹介される出土品は66点。

●　図録「定窯　優雅なる白の世界-窯址発掘成果展」半券・正誤表付

●　目次
　　　あいさつ
　　　祝辞
　　　論文・資料
　　　定窯の研究　発掘とその成果
　　　定窯の歴史的位置づけと考古発掘の新たな成果
　　　定窯の創始問題をめぐって
　　　定窯窯址について

　　　図版
　　　　第1章　定窯の創設と勃興ー唐（618-907）、五代（907-960）
　　　　第2章　定窯の成熟ー北宋（860-1127）　
　　　　第3章　定窯の繁栄ー金（1115-1234）
　　　　第4章　定窯の焼成技術　多彩な窯道具

　　　論文・資料
　　　　論文
　　　　　優雅なる白の世界ー定窯白磁をめぐる諸問題
　　　　　「定窯と高麗青磁ー「尚薬局」銘高麗青磁盒をめぐって」
　　　　資料
　　　　　出品作品解説
　　　　　定窯関連主要文献史料
　　　　　定窯窯址関連主要参考文献
　　　　　中国歴史年表
　　　　　中国主要窯址地図
　　　　　出品リスト

●　発行日　2013年11月23日

●　編集　大阪市立東洋陶磁美術館

●　サイズ　18.6×26cm　275頁

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