これが私のスーパーアイ【入手まで】６乃至７倍率を予算３万円以下でリサーチ。ブログで望月氏の造詣とイズムに感銘を受け、プリンスED6.5×32に決めかけ、本機を先に購入した方のお子さんが例えた「立体絵本」がどうしても気になり購入。最初に届いた品物には不具合がありましたが、直ちに対応・交換をして戴き、すぐに交換品が届いたので安心しました。保証は何と５年間！
【夜の観え方】街灯の近くを観た時に視野の隅に光が発生します。中心のピントはバッチリ。視界の美味しいところは中心から６０％。オリオン座の小三ツ星が特に美しく、まさか見慣れた星座がこんなに豪華だったとは！久し振りに感動を覚えました。翌朝も５時起きで外箱に描かれた賞月坊や（勝手に呼んでいます。買った人だけのお楽しみ）さながらに観ていたら、夜明けまであっという間でした。
【昼の観え方】初日：景色をただ眺めるだけでも楽しかったです。焦点の最短距離は３ｍくらい。２日目：庭へ遊びに来るメジロ、ウグイスが１羽ごとに浮かび上がるように観えることにこれまた感動。どんな絵の具でも出せない羽毛の色合い、眼玉はまるで黒いガラス玉！これを子供が「飛び出す絵本」と言い表したことに合点がいきました。３日目：近くの林へ探鳥へ行き、木立の中を飛び回る小鳥達を堪能できました。とにかく、見やすい、追っかけやすい、明るい！ただ、個人差ゆえか左右方向に視点を振ると眼が揺らぐような感じがします。手振れは夜同様に殆ど気になりません。逆光では街灯を見た時同様になります。
【筐体の感想】本体重量は750ｇ。小ぶりで手のひらの中央に重心が来ますが、人によっては重いと感じるかも。御婦人や子供さんは三脚に載せると良いでしょう。ピント調節ダイヤルは大型で、微妙なピント合わせができます。質実剛健な造りで品名や製造番号の記載すらありません。一方でレンズそのものが殊の外美しく、武骨さと妖艶さが同居する不思議な一品です。レンズカバーは前後ともに紛失しにくいような取付です。ストラップは幅10ミリのものに付け替えました。
【結び】まだ途上のブランドだと思います。しかしこの性能がこの値段で買えることと、作り手の想いが産品から伝わってくることが大きな魅力だと思います。思いつくままに駄文を連ねましたが、昼は鳥、夜は星とこの１台で愉しめることは実に幸せです。望月様、大変有難うございました。今後も応援をさせて戴きます。 このレビューのURL