丈夫で高級な牛革と違い、
ピッグスキン（豚革）は安価で
品質も低い革という印象を持っているだろうが
これは全くの思い込み。
というのもピッグスキン（豚革）は、
海外のハイブランドでよく使われており、
海外での評価は非常に高い革製品だ。
ピッグスキン（豚革）の特徴は、
軽さと通気性の良さ、摩擦に対して強い
という特徴を持っており、
「カバン」「財布」「手袋」「ベルト」
などによく使われている。

さて、そこで今回出品のベルト、
これは良質なピッグスキン（豚革）の
表面をすりとり、亜麻仁油をひき、
艶のある美しい飴色に仕上げたものが
「アメ豚」といわれるモノだが
今回のベルトは飴色ではなく、
深紅に染色したモノで
古くはブタの白革に亜麻仁油を塗布し、
表面を石で摩擦して仕上げ、
それが飴色をしているためアメ豚と呼ばれたが、現在は植物タンニンで鞣し、
革を染色した後、グレージングで仕上げたモノ。
裏側は上質なカーフ素材。

(＊グレージングとは)
グレージング(英:Grazing)とは、
革の表面(銀面)を平たくして艶を出すこと。
表面に対してカゼインや
ワックスを塗布した後に、
ガラス・ メノウ のローラーがけを
強い圧力で行うことで、
強すぎない光沢の上品な艶を生み出す
ことができる。 この方法を用いた仕上げ方を
グレージング仕上げという。

一部でピッグスキン（豚革）は、
牛革の最高級「カーフスキン」よりも
高級な革として取引されている。

そしてもう一つの魅力が、この色。
普段なら敬遠してしまうだろう赤いベルトだが
おそらく大半の人たちはネガティヴな印象を
持つはず。ところがこの極彩の深紅は、
高品質な革質と相俟って、
派手さといったネガティヴな印象を払拭し
ハイセンスな品性を漂わすので
カジュアルな装いよりも、　
ダークスーツなどの隠れた優美な小物
として活用したい。

さてこの品の ベルトのサイズ85/34表記で
85cm/34inchの意。
ベルトの全長は97.5cm(バックル含まず)
幅2.7cm、厚み0.4cm(4mm)。
留め穴は5つ空けられいて
ウエストサイズ80cm 、82.5cm 、85cm、87.5cm、 90cmとcmピッチで
5段階にそれぞれ対応。
バックルの大きさは、
横4.5cm、縦3.5cm、厚み0.4cm(4mm)
ほんの微細な締め跡はあるが、
ほとんど使用しなかった美中古品